分注装置とは

DNAと分注装置
DNAは遺伝情報を構成する物質で、その特徴的な部分(塩基)によりACGTの4種類があります。DNAは鎖状につながり、さらに、2本の鎖がこのAGCTでつながり、2重らせん構造になっています。AはTとGはCとしかつながらないため、それぞれの鎖は、分かれてもそれぞれの相手と同じ鎖しか複製できません。このことで、確実に遺伝情報がコピーされ、細胞分裂の際に、伝えられます。
DNA鑑定

DNAの配列は、各個体で違い、また、親から子へ引き継がれます。これを根拠に親子関係や犯人特定に威力を発揮するのがDNA鑑定です。

しかし、60億有るといわれる人間のDNAをすべて読み取るのではなく、一定のパターンを見つけ、それが一致するか判定するものです。

ごくわずかなDNAはPCR法によって、何万倍にも複製されます。PCR法は、温度を上げてほどけた、2本の鎖に、あらかじめ入れておいたDNAの材料を温度下げて結合させて、複製を作る方法です。1サイクルでふえたDNAを希釈分注し、材料を追加し、複製を数十回繰り返します。大量のサンプルを扱うことや間違いが許されないこの作業は自動分注装置が適しています。

遺伝子発現解析

ヒトゲノム計画で人間の遺伝子は解析されましたが、まだ、個々の遺伝子がどのような役割を果たしているのか完全に解明されていません。

DNAで構成されている遺伝子は、その情報を元に主にタンパク質を作りだし、生物の中で機能させています。これを遺伝子発現といいます。

すべての遺伝子がいつも発現しているわけではなく、病気などとの結びつきも研究されています。この研究でも、分注装置が試薬の調整など、大きな役割を果たしています。